「資格に挑む自分」に酔いしれるのは危険だまず「キャリアの軸」を考えなければ後悔する|マネブ

マネブNEWS:〔2017.05.26〕カルビー松本会長「労働時間の減少は必然だ」働き方 現在の記事数:240750件

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「資格に挑む自分」に酔いしれるのは危険だまず「キャリアの軸」を考えなければ後悔する


実務経験や学歴が出願条件を満たせず、応募できる会社がほとんどありません(写真:KAORU / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

27歳の男です。安井さんの連載はいつも興味深く読ませていただいています。今回、相談に乗っていただきたく、筆を執りました。経済的な事情で大学を中退した後、地元の卸売会社へアルバイトで入社しました。幸い認めていただき、準社員に昇格することができました。が、その後、会社が親会社に吸収されてしまい、上司から「人事権がなくなった。これまでは業績によって正社員に昇格させることができたが、これからはそういう保証はない」と告げられ、転職を考えるようになりました。そんな折、親戚の会社から声がかかり、安直な気持ちで入社しましたが、これまでまったく親しみのなかった業務内容が合わなかったことと、親族特有の人間関係のややこしさにすっかり参ってしまい、3カ月ほどで退職してしまいました。その後は在学中に会計のゼミにいたこともあり、職業訓練を受講して簿記の資格を取得、主に経理や会計事務所を中心に職を探しましたが、私の住む地方では基本的に実務経験や学歴が出願条件に課されており、パートやアルバイトを含め応募できる会社がほとんどありません。そこで現在は卸業務中心のルートセールスに絞って就職活動を行っています。しかし、これまで受けた会社ではすべて営業経験者とバッティングしてしまい、落とされてしまいました。この方向で求職活動をしていて本当に就職できるのだろうか、万が一、採用になったとしても、また続かないのではないかと不安に感じています。こんな自分がこれからのキャリアを築いていくうえで、どのように考えていくべきでしょうか。長々と書き散らしてしまい申し訳ありません。27歳にもなって本当にどうしようもない経歴ですが、アドバイスをいただけたら幸いです。無職 岡野「勝負できる分野」を確立すべきこの連載の記事一覧はこちら

まずは、ご自身の「キャリアの軸」となる経験とスキルを確立させましょう。要はこの分野であればちょっとは勝負できる、という分野をご自身の経験を通じて確立することを優先せよ、ということです。

ただし、何もこの軸は、一生それ「だけ」で食べていくことを想定する必要はありません。そこを起点として将来のキャリアの選択肢を広げていったり、または何かあったときに自分にとってのセーフティネットとなりうるようなスキルと経験のことです。

ちなみに私にとって若い頃のキャリアの軸は、数値分析の能力と英語力でした。数値分析能力を起点に、たとえば「分析する→メッセージを導き出す→他人に伝えるストーリーを構築する→伝える表現力を鍛える」というように自分の技を広げ、現在も社内外にメッセージを伝える必要のある経営者としてやっていますし、いざとなれば英語力と掛け合わせる、または英語力だけでも仕事にありつける自信はあります。

当然、最初から何も完璧だったわけではありませんが、まずはその軸となる領域に注力することで、自分の基礎となる技を固め、そこを基軸として将来を考える、ということをしてきたわけです。このように、キャリア上の発展可能性という攻めとセーフティネットという守りの双方を考えるうえで大切なのが「軸」です。

岡野さんは現在27歳ということですから、このキャリアの軸を考える際に、これからの経験をもって軸を作るという年齢ではありません。今後のキャリアを考えるうえでどんどん領域を広げる、新しいことへの挑戦はもちろんいいのですが、やみくもに挑戦してもいい年齢では正直ありません。20代前半や中頃であればまだ「ポテンシャル採用」の網にかかる可能性もありますが、20代も後半になると新しいことにゼロから挑戦しようにも、採用者からはあまり認められないのが実情です。

「将来の可能性」で採用される方法があるとすれば、今までやってきた分野でそれなりの成功を収めているという実績を武器に、別の分野でも成功する可能性の高い人物であると認められるか、今までやってきたことを起点に採用され、そこからプラスアルファの仕事へと広げる、というくらいでしょう。

岡野さんの場合は失礼ながら前者の方法は厳しいでしょうから、後者しかありません。岡野さんは最初の会社ではアルバイトから準社員になっていますから、どこか評価されていたポイントがあるはずです。そのポイントを軸として、または卸という会社における経験をまずは軸として、採用の網に引っ掛かることを優先すべきです。そしてその分野を起点として、将来、どんどんスキルと経験を広げていけばよいのです。

まずはレースに参加できるように

武器を持たないまま飛び込んで行って、将来の可能性を広げるレースに参加することもできないのでは意味がないですよね。だからこそ、実績がほぼない今の時点であれもこれもと考えずに、ご自身が戦える、レースに参加できる分野にまずは絞って、そこで勝負できるようになることを考えるべきなのです。

簿記の資格など新しいことに挑戦をすると、何となく自分では1歩進んでいるように思えるかもしれませんが、年齢を考えると世間はそうは見てくれません。10代でも資格取得者が大量にいますから、考えれば当たり前ですよね。

であればそういった人たちとの差別化を図るべく、今までの経験に加えて簿記という知識をミックスするなど、つまりご自身の軸との掛け算で考えるべきです。そうでなくとも今までの数年間を無駄にしないためにも、過去の自分との掛け算で考えるべきです。

いずれにせよ、今後の突破口となる入り口は今までの経験です。どんな経験をしてきたか、何が評価されていたのか、何が自分の武器なのか、そういったことを起点に将来のキャリアの発展を考えてみてください。年齢も年齢ですから、プランなく新しいことに挑戦するのではなく、過去の自分をベースとした視点をつねに忘れずに。

岡野さんが灯台下暗し状態から脱却し、将来成功されることを応援しております。

マネマガ
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引用元:東洋経済オンライン

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