知ると安心!「髪」にまつわる正しい英語抜け毛や生え際など、一歩間違うと場が凍る|マネブ

マネブNEWS:〔2017.12.15〕親子間の「伝わらない」には重大な原因がある「早く 現在の記事数:252927件

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知ると安心!「髪」にまつわる正しい英語抜け毛や生え際など、一歩間違うと場が凍る


髪にまつわる表現をご紹介します!(写真 : Zinkevych / PIXTA)

古今東西老若男女、髪の悩みは人それぞれ。かく言う筆者も、若かりし頃に比べて髪がずいぶんと細くなり、鬼のような剛毛が、めっきり扱いやすくなった反面、ボリュームが寂しくなってきたような……。「このペースでいくと、あと何年……?」と毎朝、鏡の前で思うのです。ちょっと頭皮マッサージしてみたり(笑)。

先日、ひょんなことから研修中に髪の話で盛り上がり、英語で知っていると意外と便利な表現がたくさんあるのと、「髪」をテーマにした英語の教材はあまり見かけない気がしたので、今回取り上げてみることにしました。会社のドレスコードから、好きな俳優やモデルの髪形の話まで、髪の話をするときにお役立てください。勇気のある方は、海外で美容院に行ってみても楽しいかもしれません。

シンガポールで毛が抜ける?この連載の一覧はこちら

電子機器メーカーに勤めるタロウさんが、筆者の研修に参加するようになったのは数カ月前。2年間赴任したシンガポールから帰国してすぐのことでした。

タロウさんの会社では、シンガポールに赴任する方が多く、シンガポール赴任経験者が他にも数名クラスにいました。自然とシンガポールについての話が多くなるのですが、その話の中でタロウさんがこんな発言をしました。

✕ A lot of hairs got pulled out in Singapore. (シンガポールでは、毛がたくさん抜かれていました)

シンガポールでは「毛を抜く」習慣とか儀式とかがあって、タロウさんも無理に脱毛でもさせられたのかと聞くと、No, no, when I washed or combed my hair, I had a lot of hairs on the floor… (そうじゃなくて、髪を洗ったりとかしたりしたときに、毛がたくさん床に落ちて……)というので、「毛を抜く」ではなく「髪が抜ける」と言いたかったのだとわかりました。そのときには fall out という動詞を使います。よく聞くのは

My hair has been falling out a lot recently. (最近、髪がよく抜けます)

というような文。これは、男性としてはドキッとする出来事ですよね。「ついに始まったか!」と思ってしまいます。

つまり、タロウさんの文を直すと

My hair fell out a lot in Singapore. (シンガポールではよく髪が抜けました)

となります。英文は直したものの、「それはタロウさんがそういうお年頃になられたということ?」と思い、軽く聞き流しておくのがスマートだろうと、タロウさんが正しい文を言い直してくれたときは Oh, really… (へえ、そうなんだ……)と、あまり表情を変えずに行間を読む筆者。

すると、同じくシンガポール赴任経験者のハナコさんと、ジロウさんが I know! (だよね!)、Mine too! (私も抜けた!)と反応してきました。なんだ、どうやらタロウさんの告白ではなかった様子。でも、シンガポールに行くと髪が抜けるってどういうこと?

抜け毛の原因は虫歯予防? 紫外線? 香辛料?

全然知らなかったのですが、この「抜け毛問題」は、シンガポール在住者の間では有名な「あるある話」らしいのです。3人によると、原因は水道水と言われているそう。シンガポールでは、国民の虫歯予防のために水道水に微量のフッ素を混ぜていて、そのせいで髪が抜けるのだとか。

え? でも、アメリカやカナダでも、水道水にフッ素が入っている気がしますが、筆者はアメリカで抜け毛、気にならなかったけどなぁ……。水道水っていうよりは、むしろ赤道直下で強い日差しにやられちゃったのでは?

そんな話をすると、シンガポール未体験のサブロウさんが、「辛いものを食べると髪が抜ける」と言い出しました。「シンガポールで辛いものばかり食べていたからだ!」と言うのですが、Are you sure? (ホントに?)。

抜け毛談議に花を咲かせていたら、人生の大先輩、研修生のシロウさんも話に入ってきて

✕ I don’t eat spicy food but I’m bald in the front. (オレは辛いもの食わないけど、前のほうの髪がない)

と発言をしました。シロウさん、自虐ネタのつもりでしょうが、誰も笑えないですよ。みんなリアクションに困っているので、とりあえず、英語を直しておきましょうか。「額が広くなってきている」と言うときはhave a receding hairlineを使いましょう。

I don’t eat spicy food but I have a receding hairline. (オレは辛いもの食わないけど、生え際が後退してるよ)

または、シンプルに

I am receding. (オレ生え際が後退してきてるよ)

と言うこともできます。

するとシロウさん、タロウさんに向かって

✕ You have a receding hairline which is M-shaped. (オマエはM字型に後退してきてる)

と言って、Did it start in Singapore? (シンガポールで後退し始めたのか?)なんて、ちょっと直接的すぎじゃないです? タロウさんはまったく気にせず、I think so. (たぶん)なんて深刻に答えてます。せめて

You have a widow’s peak. (オマエの生え際はM字型だね)

くらいの言い方にしましょうよ。widow’s peakは「富士額」のこと。男性、女性を問わず使えて、本来は男性脱毛症とは関係のない話です。ただ、男性の話をするときには、M字型に後退している髪形のことを指すこともあります。このとき正確には

You have a receding widow’s peak. (オマエの生え際はM字型に後退しているね)

と言うのですが、はっきりrecedingと言わなくても文脈でわかることが多いですね。

富士額に似合う髪形は?

こんな話の流れで、今度は富士額の話になりました。ジロウさんが

✕ If you have a widow’s peak, the best hair style is two block.

と言いました。「富士額の人は、ツーブロックがいちばん似合う」と言いたいのでしょう。英語でツーブロックはundercutと呼ばれていますので、ジロウさんの英文を正しくするとこうなります。

If you have a widow’s peak, you should get an undercut. (富士額の人は、ツーブロックにするといい)

すると、タロウさんが冗談っぽく

✕ If you have a receding widow’s peak, you should get a skinhead. (M字型に後退してきたら、スキンヘッドの人をつかまえたほうがいい)

と言いました。さっきの「M字型に後退している」の婉曲表現を逆手に取ったのですね。

でも、skinheadは人種差別主義者の白人たちのこと。タロウさんが言いたかったのは、「丸刈り〈坊主頭〉」のことですよね。英語で「丸刈り」はskinheadではなくbuzz cutと言います。またはshaved headと言うネーティブも多いですね。

buzz cutのほうはバリカンで刈った髪形を全般的に表す感じがして、多少長さのバリエーションがあるニュアンスです。具体的にどの髪形を指すのか、少しあいまいな気がします。丸刈りに加えて、上のほうや前髪を少し長めに残したcrew cut(スポーツ刈り)みたいなものや、flattop(角刈り)みたいなものも含めてbuzz cutと言ってしまうことがありますので。いわゆる「丸刈り」をクリアに伝えたければ、induction cutなんて呼び方もあります。

shaved headは、文字どおりかみそりでそった短い髪形のことですが、普通の「丸刈り」でもshaved headと呼んでしまうことが多いです。

髪形を表す表現buzz cut (バリカンで短く刈った髪形全般)shaved head/induction cut (丸刈り)crew cut (スポーツ刈り)flattop (角刈り)undercut (ツーブロック)

タロウさんの英文はこんなふうに言い換えるといいでしょう。

If you have a receding widow’s peak, you should shave your head. (M字型に生え際が後退してきたら、丸刈りにしたほうがいい)

ジロウさんが言っていることが正しいなら、筆者はバッチリ富士額(not a receding one〈まだ後退まではしてません〉)なので、ツーブロックで正解なのですね。でも時期がきたら、タロウさんが言うようにすっきりとclippers (バリカン)で全面的にいきたいと思います。

そういえば、筆者がアメリカにいたときに、Supercutsというチェーンの安い理髪店に行ったことが1度だけあります。そこで筆者の髪を切ってくれた白人の中年女性が、アジア人の太い髪に慣れていなかったのか、髪を刈っている間ずっと、「バリカンが壊れそうな音がするわ!」「あなたの髪は針金みたいね」「こんな髪の人いままで見たことないわ」と大騒ぎしていました。

crew cutのイメージで、横と後ろをバリカンで刈り上げにしてもらいたかっただけなのですが、出来上がってみたら、見事な角刈り。ちょうど、日本に一時帰国するタイミングが近かったので、日本に戻ったときにすぐに美容室に駆け込みました。初めて行く美容室で、美容師さんが来るなり、筆者に聞いてきたのが、「自衛隊の方ですか?」。Well, it’s a long story… (まあ、いろいろありまして……)。

黙って話を聞いていたナナコさんが、タロウさんの冗談を聞いて、こんなふうに答えました。

✕ No. I think you should put down your front hairs. (えー、前の毛は下に置けばいいんじゃない)

言いたいことはわかりますが、いろいろ惜しい感じ。まるで前髪用のカツラを置くみたいに聞こえてしまいます。きっとナナコさんが言いたかったのは

I think you should wear your bangs down. (前髪を下ろせばいいんじゃない)

でしょう。front hairやfront hairsでも通じますが、英語で「前髪」はbangs(イギリスではfringe)と言ったほうが自然です。また、「髪を下ろす」はwear one’s hair downを使いましょう。put downでは文字どおり「下に置く」という意味です。

シロウさん、もう残ってないでしょう!

すると、やめればいいのに、先ほどのシロウさんが、Where do your bangs begin? (前髪ってどこからが前髪?)と聞きました。Shiro, you don’t have any left! (シロウさん、もう残ってないでしょう!)

ところが、ナナコさん、笑顔でIt’s up to you! (そんなの本人の自由よ!)と言って、シロウさんに「下ろしてみれば」と爆弾発言。もちろん、ナナコさん真剣に言っていたのですが、さすがにねぇ……。でも、シロウさん、Do you think so? (そう?)なんてまんざらでもない感じ。とどめにナナコさん、You will look younger! (そのほうが若く見える!)なんて、ちょっと無責任なこと言ってしまうので、筆者がYou look great the way you are. (いまのままですてきです)と止めておきました。ナナコさん、筆者の反応を見て「マズイ」と気づいたのか、突然話を変えて、What do you call “縮毛矯正”? (「縮毛矯正」ってなんて言うんですか)と聞いてきました。ナナコさんはくせ毛なので、いつも縮毛矯正をしているのだそう。

筆者も詳しくないので、一般的なことしかわかりませんが、アフリカ系の人が髪をストレートにするときには、relax one’s hair (〈ちぢれた〉髪を真っすぐにする)と言います。でも、これは明らかに日本人の縮毛矯正と違う気がするので、日本人であればstraighten one’s hair (髪を真っすぐにする)か、get a straight perm (ストレートパーマをかける)でいいのでは? と伝えました。

すると、シンガポールに住んでいたハナコさんが、Japanese “縮毛矯正” and a regular straight perm are different. (「縮毛矯正」と普通のストレートパーマは別のもの)だと説明してくれました。なんでもハナコさんもくせ毛で、シンガポールで「縮毛矯正」をしていたらしいのです。ハナコさんによると、縮毛矯正は(Japanese) thermal reconditioning と呼ばれているようです。日本の縮毛矯正とは別に、Brazilian straighteningというブラジルのストレートパーマもあるようで、どう違うのか説明を聞いたのですが、筆者は「とにかく日本の縮毛矯正のほうが長持ちする」ということしか理解できませんでした。

タロウさん、ジロウさんもイマイチよくわからなかったようで、It’s too complicated for boys. (男子チームには難しすぎる)と頭を抱えていました。一方シロウさんは、大笑いしながら、Anyway, I don’t need a Brazilian wax! (ブラジリアンワックスは、自分には必要ない)と叫んでいました。ハナコさん、ナナコさんは気付いてスルーしている様子でしたが、the boys (男子チーム)は気付いていない様子。シロウさん、It’s Brazilian hair straightening, not a Brazilian wax…(いまはブラジリアン・ストレートパーマの話で、ブラジリアン・ワックスではないですよ……)。

すく? そろえる?

すっかり髪の話のレッスンになってしまいましたが、意外にみんな質問がやまず、このあともいろいろなことを聞かれました。まずは分け目の話になり、

Please part my hair on the right. (右分けにして)I usually part my bangs in the center. (普段は前髪を真ん中分けにしています)Can you part my hair on the left? (左分けにしてください)

のような表現を教えました。今回は妙な活躍をしているシロウさんが「バーコードは?」と、また変なことを聞いてきたので、研修ではスルーしましたが、英語で言うならcomboverでいいでしょう。髪を横に流した髪形はすべてcomboverと言い、フサフサの方がしても、そうでない方がしても同じです。どうしても「バーコード」とクリアに説明したいのならbarcode comboverと言ってもいいかもしれませんね。これは、もう造語のレベルにはなってしまいますが(笑)。

次に「毛先をそろえる」をなんと言うのかを聞かれました。これはtrim(切りそろえる)という単語を使うと便利ですね。

Can you trim the ends? (毛先をそろえてください)I’d like to get my bangs trimmed. (前髪をそろえてもらいたいのですが)

cutは普通に「〈短くするために〉切る」という感じですが、trimを使うと「〈少しだけ切って〉そろえる」という感じのニュアンスになります。

もうひとつ聞かれたのが、「髪をすく」をなんと言うか。ジロウさんが頑張ってひねり出したのが

× Please plow my hair. (私の髪を耕して)

「すく」は「すく」でも、農耕用の鋤(すき)で「すく」になってしまいました。美容院などで、「髪をすいてください」と言うのであれば

Can you thin out my hair? (髪をすいてください)

とthin outを使うといいでしょう。すいてほしい場所を指定したいなら

Can you thin out the sides? (横をすいてください)Please thin out the back a little (後ろを少しすいて)

のように部位をつけて言えば大丈夫です。

すると、Well… (あの……)と、またシロウさん。嫌な予感がしたのですが、案の定My barber used to ask me if he should thin out my hair but he doesn’t anymore. (昔は床屋さんで髪をすくかどうか聞かれたけど、もう聞かれないね)と、コメントしづらい発言。

すかさずナナコさんが真顔で、Well, it’s up to you. (でも、あなた次第でしょう)とコワいツッコミを……。「すいてほしければすいたらいいのよ」って、あれ? ナナコさん、さっきの発言も実は確信犯?

シロウさん、ケタケタと笑いながらI want to get my hair thickened out! (〈すくのではなくて〉フサフサにしてほしい!)ですって。反応に困った1日でした。

マネマガ
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引用元:東洋経済オンライン

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