「将来やりたいこと」を絞り込む必要はない無数ある仕事を「定義」するのは自分だ|マネブ

マネブNEWS:〔2017.05.28〕一目置かれる人は「未来の記憶」を操っている部下を 現在の記事数:240846件

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「将来やりたいこと」を絞り込む必要はない無数ある仕事を「定義」するのは自分だ


米国留学中の大学3年生からのお悩み相談です(写真:AKIRA / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

はじめまして。私は都内にある私立大学の3年生で、今は米国留学の最中です。3年生も終わりが見え、就職の準備として業界研究や企業研究に励んでいます。大学では文化人類学セミナーに属しており、文化や伝統、社会の変化などを研究しています。そのようなこともあり、可能ならば将来これらの知識を生かせる、もしくは関連した仕事につき、「古きよき日本」を国内や海外へ伝えたいと考えています。たとえば地方創生や伝統工芸品の再生などです。しかし、「文化」の定義自体があいまいで、とらえ方は人それぞれです。この幅広い業界で私が考えているような仕事はいったいどこにあるのでしょうか。また、どういった企業が存在するのでしょうか。自分が甘く、調べ切れていないだけかもしれませんが、思い切って経験者に聞くのが得策だと思い、投稿させていただきました。よろしくお願いいたします。大学生 蟹江自分自身が「納得」することが第一歩この連載の記事一覧はこちら

何かを成し遂げようとするには、まずは自分の中で「あるべき形」を形成することが大切です。そしてその「あるべき姿」はそのあたりに存在するものではなく、あくまでも自分自身で作り上げる必要があるのです。

文化という分野に限らず、こと周りの人を納得させようとしたり、何かを伝えようとする際には、まず自分自身の中で、その定義も含めて腹落ちしていないといけません。それがすべての第一歩です。

今回の例で言うと、蟹江さんが書かれているように、文化という定義があいまいだからこそご自身の中でどう定義するかが大切なわけです。加えて、どんな仕事についてもその仕事を通じて自分が何を成し遂げようとしているのか、これも人によって多々異なります。したがって、そこでもご自身でご自身の仕事をどう定義するかが大切なわけです。

アニメの制作会社や映画の配給会社に勤務している人や和食の外食産業に勤務している人の中には、「自分は日本文化を背負って立つ仕事をしている」ということをモチベーションに仕事をされている人もいらっしゃるでしょう。

その一方で、仕事を自分の趣味の延長としてとらえている人もいるでしょうし、単に生活費を稼ぐためにやっている人もいるでしょう。また経済産業省のような公的機関の職員として、幅広い分野で海外開拓支援などを通じて関与することが文化伝達に寄与していると考える人もいれば、特定の分野で現地に出店したり、輸出などを通じて現地に溶け込んでこそ、と思う人もいるでしょう。

これらはどれが正解ということでは決してなく、社会人であるがゆえに自分自身にとっての正解を突き詰めているわけですから、それぞれが信じる正解に向かって走ればいいわけです。同じ仕事であってもどのようなスタンスでその仕事に臨むかによって、本人の目線や目標、日々の頑張り、ひいてはどこまで成し遂げることができるかにもさまざまな違いが出てくることは確かでしょう。

さて、蟹江さんは「文化」と「伝達」という2つの視点で悩まれていますが、まずはそれぞれの切り口におけるご自身の中での定義や正解を考えることが先決です。

たとえば「伝達」のパートは、「誰に」「何を」「いつ」「どのような方法で」などなど、いろいろと構成要素がありますよね。そういった構成要素ごとに、ご自身として成し遂げたいことを鑑みて、あるべき姿を考えていくのもひとつの手でしょう。「誰に」や「何を」がわかると、「文化」という幅広い対象からもっと絞り込めますし、「どのような方法で」がわかれば職業もおのずと見えてくるはずです。

なお、対象を絞り込むと言いましたが、何も絞り込まず全般で行くのか特定分野で行くのかという、「面なのか点なのか」も考えるべき事柄ですよね。いずれにしても、蟹江さんがどう文化を定義して、どう伝達を定義するかにすべてはよるわけです。

逆に言うとこれこそが「文化伝達」の仕事だという、万人にとっての正解はないわけです。なぜならば、正解は自分自身がその仕事や対象をどう定義するかによって違ってくるからです。

ゼミで文化系のところに所属しているのであれば、先輩たちがどういった志を持ってどういった仕事をしているのか、そういったことを起点にリアルな仕事の選択肢を探していくのもありでしょう。

すべての職業人が考えるべきこと

ちなみに、これは今回のように「文化」という切り口に限った話ではありません。世の中に無数ある仕事をどう定義して、どのようなモチベーションで臨むかはすべての職業人が考えないといけないことです。

本連載でも何度も指摘していますが、やはり人生にもキャリアにおいてもすべての人にとっての正解があるわけではありませんから、選択を通じて自分にとっての正解を定義し、その正解に向かって走る勇気が求められるわけです。ない正解を誰かに教えてもらおう、探してもらおうというスタンスでは、その先の厳しい社会人生活を乗り越えることはできません。

今月よりフレッシュなリクルートスーツに身を包んだ新社会人を街で見掛ける季節になりました。彼らもぜひ、存在しえないユニバーサルな目標や正解というものを求めるのではなく、自分にとってのユニークな目標や方法、成功の定義を持ってもらいたいものです。

なぜならば、「正解のない世界で正解を創造する」ことこそが大人の人生というものだからです。

蟹江さんが、万人にとっての正解という青い鳥ではなく、蟹江さんにとっての正解、進むべき道を定義され、ご自身の考える成功を成し遂げられることを応援しております。

マネマガ
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引用元:東洋経済オンライン

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