「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を達成した会社社長が教える経営手法|マネブ

マネブNEWS:〔2017.09.22〕「相談役」「顧問」の居座りは社員全員の迷惑だこん 現在の記事数:248022件

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「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を達成した会社社長が教える経営手法


※画像:『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』(近藤宣之著、ダイヤモンド社刊)■会社の成長は、社員のモチベーションが10割!

 企業の社長に「社員を大切にしているか?」と聞けば、10人中10人が「わが社は社員を大切にしています」と答えるだろう。だが、現実には多くの会社でリストラ、サービス残業、ハラスメントなどがはびこっている。

 口ではどう言っても、「お金こそが企業の存在価値であり、存続条件。そのためには社員に多少の負担を強いるのはしかたがない」というのが本音である証拠だ。

 しかし、建前ではなく本当に社員を大切にしている会社が、東京・西早稲田にある。

 最先端の研究・産業用レーザーや光学機器などの輸入、販売をしている「株式会社日本レーザー」という会社だ。

 驚くべきことにこの会社は「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を実現している。

 2008年のリーマンショックや、その後の不況も乗り越えてこの数字を出せたのには理由がある。それは、社長が“ありえないレベル”で社員を大切にしてきたからだ。

 そして、「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」がどのように実現されたか、その方法を明かした書籍が『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』(近藤宣之著、ダイヤモンド社刊)だ。

 著者である日本レーザーの代表取締役社長・近藤宣之氏は、本書の冒頭で、

「『人を大切にする経営』の実践こそ、会社を再建・成長させる“たったひとつの方法”である」「会社の発展は、社員のモチベーションが9割ではなく、10割」「会社は、雇用を守るために存在する」

 と、自身の信念を述べている。

 業績が上げれば社員をケアできる、と考える経営者は多い。

 だが、本当に業績を上げたければ会社に貢献する社員を大切にすることを優先すべきだ。「会社に大切にされている」という実感があれば、どんな苦境に立たされても、社員は当事者意識を持って、会社の危機を乗り越える力を発揮してくれるからだ。

■社員のモチベーションを高める2つの方法

 社員のモチベーションを上げるためにはさまざまな方法があるだろう。

 給与アップ、福利厚生の充実、設備投資。どれもこれもお金と時間がかかるものばかりだ。しかし、お金も時間もかけずに社員のモチベーションを上げる方法が2つある。

 ひとつは、「社長の笑顔」だ。

 著者は、「良い報告は笑顔で聞く。トラブルなどの悪い報告は、もっと笑顔で聞く」と心に決めているという。なぜなら、「笑顔は、社長の仕事」であり、「笑顔は、社長の能力」だと考えているからだ。

 社長がしかめっ面をしていたら、社員は「話しかけてくるな」「近寄るな」というメッセージとして受け取るだろう。すると社員は萎縮し、社内全体の空気はよどむ。

 しかし、いつも笑顔で、声を荒らげることもなければ、会社の存続の危機にかかわる火種があっても、社員は臆することなく報告や相談ができる。また、会社をより良くさせるための進言も多くなり、成長が加速するのだ。

 ふたつ目は、「社長の声がけ」だ。 日本レーザーには、社長室がない。そして、著者は意識して社内を回り、「あの仕事は進んだ?」「この間の報告書はよかったよ」などと、具体的な声がけをするという。

 こうした「声がけ」は、社員に対して「あなたの役割はわかっているよ」というメッセージになる。自分が「有象無象の一社員」ではなく、「どんな仕事をしているのか社長に知ってもらえている社員」だということが実感できれば、社員のモチベーションは格段に上がるだろう。

 もちろん、日本レーザーでは、お金や時間をかけた取り組みもしている。だが、本当に人の心を動かすのは、お金やモノではなく「心」だということだろう。

■なぜ、「離職率ゼロ」が実現できているのか?

 「パレートの法則」を知っているだろうか?

 一般的に、会社や組織では、自然と「優秀な人が20%」「普通の人60%」「パッとしない人20%」になるという通説だ。

 今や、どんなに業績の良い会社にいても、リストラや倒産の不安はつきまとう。そして、もし自分が「パッとしない人20%」に含まれていたら、と考えるとその不安は倍増する。

 しかし、近藤氏は「下位の20%を切ってはいけない」と述べている。なぜなら、下位20%の人を辞めさせると、残りの80%の社員のモチベーションが下がるからだ。上位20%の社員も中間の60%の社員も、つねに下に落ちるリスクは抱えている。下位20%を辞めさせれば、「次は自分かも……」と社員は思うだろう。そうなると、社員は会社のために頑張ろうとは思えなくなる。

 育児や介護、病気などで満足に働けない社員の肩を叩くような真似をしたら、他の社員は「この会社はいざというときに自分を守ってくれない」と感じ、献身の気持ちはなくなるだろう。

 日本レーザーでは、そうした場合でも、短時間労働や在宅勤務に切り替えて雇用を守り通す。その会社としての姿勢が社員のモチベーションを高めるのだ。

 最後に、著者が挙げる「社員が絶対に辞めない3つの条件」を紹介しよう。

(1)「言いたいことが何でも言える明るい風土がある」(2)「社員が会社から大事にされていると実感している」(3)「(社員が)会社は自分のものだという当事者意識を持てている」

 この3つに寸分の迷いもなく「YES」と答えられないなら、本書を読むべきだろう。

 本書は、おもに経営者に向けられたものではあるが、チームリーダー、部下や後輩をもつビジネスパーソンにもすすめたい。この中で書かれていることを実践すれば、結束は固くなり、逆境に負けない強い会社やチームがつくれるだろう。(ライター/大村佑介)

(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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引用元:ビジネスジャーナル

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