入社前にヤバい会社を見抜く方法…グーグルにプライベート告白タイムがある理由|マネブ

マネブNEWS:〔2018.09.19〕三日坊主の人でも継続力がつく 朝にやるべきたった 現在の記事数:286232件

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入社前にヤバい会社を見抜く方法…グーグルにプライベート告白タイムがある理由


「gettyimages」より すっかり夏となり、春から社会人になった人や転職して新たなスタートを切った人も、それぞれの職場に慣れてきた頃ではないだろうか。

 同時に、新しい職場の実態や人間関係も見えてきて、「なんだかこの会社、おかしいかも」と不安に感じている人もいるかもしれない。その違和感こそ、実は「残念な職場」を見極める際の重要なポイントだ。

 そんな職場に染まり、手遅れになってからではもう遅い。『残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実』(PHP研究所)の著者で健康社会学者の河合薫さんに、残念な職場の共通点などを聞いた。

役員専用エレベーターのある会社が危険な理由

 河合さんによれば、残念な職場には「会議でしゃべるのは、偉い人といつも決まった同じメンバー」という共通点があるという。

 意欲のある新人が積極的に発言しても、結局はいつものメンバーが会議を回し、代わり映えのしない停滞した空気が会議室に流れる。また、新しい企画やアイデアがあるのになんとなく発言しにくく、発言しても上司の意見にのみ込まれてしまう。

 そんな空気感が会議に漂っている時点で、その職場は残念なのだという。

「グーグルによる“成功する職場の法則”では、『心理的安全性』が重要とされています。この心理的安全性とは、『自分にとってマイナスになるかもしれないことでも言える雰囲気が、チーム内にある状態』のことです。『こんな意見はバカにされるんじゃないか?』『もっと立派なことを言わないと』という意識を抱かせずに、自由に発言できる雰囲気が重要なのです」(河合さん)『残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実』(PHP研究所/河合薫) こうした職場の雰囲気はインターネットで検索してもつかめず、実際に働いてみないとわからない。もし可能なら、入社前に見極めたいものだ。そこで注目すべきなのが、社内見学で見ることのできる会社の設備である。

「役員専用エレベーターがある会社は絶対にやめたほうがいいですね。そういう会社は大企業かもしれませんが、古い体質が残っています」(同)

 なぜ役員専用エレベーターがある会社は避けたほうがいいのか。それは、現場と経営陣の距離感が大きく離れていることを意味しているからだ。上層部と現場の意思疎通がないために経営が傾いてしまった会社は数多い。

「2014年に経営破綻したビフテキの老舗『銀座4丁目スエヒロ』では、破綻後も『やりとりはすべて現場の担当者。経営陣が現場に出てきたことはなかった』という恨み節が関係者から続出したそうです。現場と上層部の距離が離れれば離れるほど、その職場は残念になる確率が高いと考えていいでしょう」(同)

 1990年代にアメリカでベストセラーになった『ディルバートの法則』(アスキー)のなかで、著者のスコット・アダムスはこんな名言を述べている。

「組織の生産性に直接的に関係しているのは組織の下層部で働く人たちで、上層部にいる人たちは生産性にほとんど寄与していない」

 一般社員が社長や役員に会ったこともないような会社では働きにくいし、そんな時代感覚では企業としての伸びしろも見込めない。もし、あなたの会社に上層部と現場の距離がありすぎるとしたら、その職場は危険かもしれない。最初に抱いた違和感がもっとも正しい?

 とはいえ、一度入社してしまうと残念な点があっても声をあげづらく、次第に受け入れてしまうケースも目立つ。過労自殺などのやりきれないニュースを見るたびに、多くの人は「なぜそんな状態になるまで働き続けてしまったのか?」という疑問を持つはずだ。

 河合さんは、そうした悲劇が起きる背景に「確証バイアス」があると指摘する。人は自分の考えが正しいかどうかを判断するとき、自分の考えを証明する情報ばかりを探してしまい、反証情報に注目しない傾向が強い。ネット上でまき散らされるデマを信じ込み陰謀論を振りかざす人などは、その典型だ。

 会社で内部の価値観を共有すると、いくら第三者が「間違っている」と指摘しても、確証バイアスによってなかなかその意見が受け入れられない。結果として、過重労働によるうつ病や過労死などの悲劇を招くことになるのだ。

 そうならないためには、働き始めて抱いた会社への違和感を「メモをとって残しておくことが重要」と河合さんは話す。

「『この職場のここがおかしい』と感じたら、必ず最初にメモしておく。そのときの違和感は、絶対に間違っていません。職場に浸透する無意識の価値観に左右されて正しい情報を遮断してしまう前に、厳しい目で職場をジャッジすることが重要なのです」(同)

 最初に抱いた違和感には、一切バイアスがかかっていない。それはもっとも判断力のある状態の感覚であり、だからこそ正しい判断といえるわけだ。働きながら、折に触れてそのメモを見直せば、その職場が問題あるかどうかを客観的にチェックすることができるという。

17時退社&残業ゼロで生産性が上がった会社も

 それでも、運悪く残念な職場に当たってしまい、疲弊した挙げ句に転職を繰り返す人もいるかもしれない。そんなときはどうすればいいのだろうか。河合さんは「身近なところから『残念』を少なくしていくことが大切」と言う。

「残念には『惜しい』という意味合いもあります。つまり、『完全にダメ』というわけじゃない。だとすれば、『無駄な残業をせず定時に帰る』『物怖じせずに言いたいことは言ってみる』など、自分でやれることは意外にあります」(同)

 先ほどの「心理的安全性」でいえば、グーグルはこの概念を育むためにチーム内でプライベートな事柄をそれぞれが告白する時間を設けた。すると、次第に話題はチームの仕事に移り、問題点や生産性を高める議論が自然に始まったという。

 ポイントは、会社の同僚同士が「ひとりの人」として向き合うこと。そうした対話を重ねることで、結果的に生産性を高めることができたわけだ。「私が取材した日本の企業にも、17時退社を当たり前にし、残業をなくしたにもかかわらず、生産性が上がった会社が実際にあります。その企業に『どうやって労働時間を減らして生産性を上げたのか?』と聞くと、『よく話し合い、意見を出し合った』という答えが返ってきました。まさしく、グーグルの“成功する職場の法則”を実践していたのです」(同)

 働き方改革が叫ばれ、テレワークなど「職場」というかたちに縛られずに働く人も増えてきた。しかし、職場をより良くするには、やはり原初的なコミュニケーションが不可欠のようだ。「自分の職場は残念かも」と感じている人は、まず同僚同士で話し合うことから始めてみたらどうだろうか。(文=藤野ゆり/清談社)

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引用元:ビジネスジャーナル

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