幼稚園から受験勉強→一流大学卒業でも、最悪に不幸な人生を送る人もいる現実|マネブ

マネブNEWS:〔2017.08.18〕別居し離婚の話し合い中も「不倫」になるのかポイン 現在の記事数:245953件

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幼稚園から受験勉強→一流大学卒業でも、最悪に不幸な人生を送る人もいる現実


「Thinkstock」より

 今回は「後悔」について話し合っています。“極論君”は次のようなコメントです。

「僕は何事にも後悔しやすい性分なので、後悔しないように、なんでも良いと思われることはトライするのです。明らかにそれが良いとわかっていなくても、あとでやらなかったことを後悔するよりは、可能なことはなんでもやっておきたいのです」

 一方で“非常識君”は次のような意見です。

「僕は何事にも後悔しない性格なので、明らかに良いと思われること以外はやりません。そんな選択肢で少々不利益なことが起こっても、それを受け入れるようにしています」

“常識君”のコメントです。

「後悔というキーワードは医療でも大切です。明らかに健康や長生きにとって良いと思われることを、多くの人は選ぶでしょう。問題は明らかではないことと、どう付き合うかです。インフルエンザに罹りたくないからワクチンを打つ、進行がんは命に関わるので早期発見のために人間ドックを受けるなど、いろいろとありますね」

 極論君の意見です。

「インフルエンザワクチンが発症防止にはあまり効果はないともいわれています。しかし、重症化の防止には効果があると謳われています。明らかにマイナスなことがないのであれば、僕はワクチンを打ちますよ。インフルエンザワクチンを打たないで、インフルエンザに罹って、それも重症化したら後悔するからです。

 打っても、もしかしたらインフルエンザに感染して、重症化するのかもしれません。しかしワクチンを打っておけばよかったという後悔は、ワクチンを打っておけば絶対にしません。人間ドックも、症状が出る前に早期がんを見つけても、症状が出てから病院で検査をして治療を始めても、予後には明らかに差がないという人もいます。確かにそうなのかもしれません。でも後悔という言葉は、人間ドックを受けておけば生まれません。僕は明らかな差を、医学上の統計による差を求めてはいないのです。ただただ後悔したくないのです」

性格の問題?

 非常識君のコメントです。

「インフルエンザワクチンは無料ではありません。少なくとも数千円以上かかります。インフルエンザワクチンでは子宮頸がんワクチンのような重篤な副作用の話はほとんど目にしません。しかし、インフルエンザワクチンの効果は期間限定のため、毎年の接種を勧められます。毎年数千円以上の出費が問題ない家庭は、後悔しないために接種するという選択肢もありますね。 一方で、人間ドックはちょっと違いますね。がんの疑いが見つかって、その後検査に回されて、異常なしとなることも少なくありません。実はがんではないのにがんの疑いを掛けられて、精密検査に回されて、最後は異常なしとなると、お金も時間も、そして精神的苦痛も生じます。最初から人間ドックにいかなければ起こらなかったことです。お金だけの問題ではすまされないことが起こりますね。

 でも、あとからがんが見つかって、人間ドックを受けてもっと早く治療を始めていれば助かったかもしれないという後悔は、人間ドックを受けていればまったく生じませんね。僕とは違って後悔したくない人が、少しでも後悔しないためにワクチンを接種したり、人間ドックを受けることを僕はまったく否定しませんよ。それは性格の問題だからです」

 常識君のコメントです。

「人は後悔するようにできているのです。ですから、一生懸命少しでもいいことを探して生きています。受験勉強も似ています。いい大学に行けば、よりよい人生が送れる可能性が高い。だから、中学生から、小学生から、いやいや幼稚園から受験勉強をしたほうが後悔しないというストーリーです。塾の広告などを見ると、『○○大学××人が合格』などと書いてあります。嘘のない事実ですばらしい成果です。

 問題は、幸せな人生を送るための手段の一つが、よりよい大学進学と思われていることです。本当はその先の結果を知りたいのです。その後の人生をいかに幸せに送ったかを。でも幸せの尺度が明確ではない、そして何が幸せにたどり着く手段かわからないので、後悔しないためにこぞって大学受験競争に参加することが多いのでしょう。それが今できる後悔しない選択肢に思われているからです。医療と同じ構図ですね」

 後悔しやすい性分の極論君と、後悔しない性格の非常識君の、妙に噛み合った会話でした。(文=新見正則/医学博士、医師)

●新見正則(にいみ・まさのり)1959年生まれ1985年 慶應義塾大学医学部卒業1985年~ 慶應義塾大学医学部外科1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部附属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

マネマガ
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引用元:ビジネスジャーナル

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