ゼロカロリー清涼飲料水、人工甘味料で「がん発病率上昇」との研究報告…反論も|マネブ

マネブNEWS:〔2018.07.20〕覚せい剤事件の酒井法子、「子どもの健全育成大使」 現在の記事数:262900件

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ゼロカロリー清涼飲料水、人工甘味料で「がん発病率上昇」との研究報告…反論も


「Getty Images」より

 2018FIFAワールドカップ・ロシア大会において、大迫勇也選手の“半端ない”活躍に日本中が熱狂しました。その一方で、大迫選手の活躍に炭酸飲料、清涼飲料水やカップ麺のメーカー関係者は、内心穏やかではないかもしれません。

 ワイドショーや各スポーツ紙は、大迫選手が「半端ない」といわれる由来や、同選手のこれまでの歩みを報じています。それらの報道によると、大迫選手は食生活で「炭酸飲料水は飲まない。カップ麺は食べない」と決めているということです。大迫選手の活躍を見て、「僕も将来、大迫選手のようになりたい」と考え、炭酸飲料や清涼飲料水、カップ麺の摂取をやめる少年少女が増えるかもしれません。

 そう考えると、コーラなどの炭酸飲料水やカップ麺のメーカーは気が気ではないでしょう。特に夏場の最需要シーズンに入った炭酸飲料、清涼飲料水メーカーは、大迫選手の大活躍に内心、ビクビクしているかもしれません。

 大迫選手が炭酸飲料水を飲まない理由については報道されていませんが、清涼飲料水(以下、炭酸飲料含む)が体に与える悪影響は「半端ない」です。清涼飲料水を長期間飲んでいると健康リスクが高まるということが、複数の研究機関から報告されています。熱中症対策として「水分の補給はこまめに行うように」と、さかんに警鐘を鳴らされていますが、間違っても清涼飲料水で水分補給を行ってはいけません。

 国立がん研究センターは、「清涼飲料水を毎日飲む女性は、ほとんど飲まない女性と比べて脳梗塞になる危険性が1.8倍高い」との研究報告を発表しました。これは1990年にスタートした大阪大学(磯博康教授グループ)との共同研究で、スタート時に40~59歳の男女3万9786人を18年間追跡調査したものです。

追跡者を、人工甘味料が入った清涼飲料水約250ml(コップ1杯強)を飲む回数を、「ほとんど飲まない」「週に1~2回」「同3~4回」「ほぼ毎日飲む」の4グループに分類し、脳梗塞と脳卒中、虚血性心疾患の関連性について調べました。その結果、脳梗塞において、「ほぼ毎日飲む」と回答した女性は、「ほとんど飲まない」女性に比べ、発症リスクが1.83倍高いことがわかりました。研究班は「女性は小柄で筋肉の量が少なく、血糖値や中性脂肪が上がりやすいことが、炭水化物や糖分を含む清涼飲料水の影響を受けやすいのではないか」と、分析しています。

 男性では脳梗塞のリスクが高まるという傾向は見られませんでしたが、安心してはいけません。2013年に金沢医科大学の研究グループが「カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や炭酸飲料を週に250ml以上飲む中年男性は、ほとんど飲まない男性に比べ、2型糖尿病を発症する危険性が1.7倍になる」との研究結果を報告しています。この研究は、桜井勝准教授(公衆衛生学)らが、2003年から35~55歳の男性2037人を追跡調査して行われました。2010年までに、そのうち170人が2型糖尿病にかかりましたが、週に250ml以上飲む人は、飲まない人より、発症率は1.7倍高いという結果でした。桜井准教授によると、清涼飲料に含まれる人工甘味料が甘いものへの食欲を増進させている可能性があるということです。清涼飲料水から発がん性物質

 さらに、清涼飲料水からは発がん性物質が検出された例もあります。

 2006年に日本をはじめ欧州、米国でも清涼飲料水から発がん性物質のベンゼンが検出され、大騒動になりました。清涼飲料水に使われている保存料の安息香酸とビタミンC(アスコルビン酸)が反応して、発がん性物質が生成されていたのです。製造者の誰もが予想しなかったことです。日本の国立医薬品食品衛生研究所が、市販されている31種類の清涼飲料水を分析したところ、1種類からベンゼンが検出されました。

 ベンゼンは排気ガスに含まれていて、国際がん研究機関(IARC)が「ヒトに対して発がん性がある」(グループ1)に分類している化学物質です。それが清涼飲料水中で製造者も知らぬうちに生成されていたのです。原因は安息香酸とアスコルビン酸が化学反応を起こし、予期せぬ物質が生成されてしまう相乗毒性によるものです。清涼飲料水に限らず、安息香酸とアスコルビン酸を併用している食品は避けなければなりません。

 最近、清涼飲料メーカー各社が相次いで市場に投入しているのが、低カロリー、あるいはゼロカロリーの清涼飲料水です。その中心を担うのが、人工甘味料のアスパルテームです。アミノ酸のL-アスパラギン酸とL-フェニルアラニンとを化学的に結合させたもので、日本で食品添加物として認可されたのは1983年。ショ糖の約200倍の甘さがあることから、清涼飲料水以外にもさまざまな食品に使われています。ところが当初から、アスパルテームはさまざまな問題点が指摘されてきました。

 厚生労働省や国際機関は一貫して「安全性に問題はない」という立場を崩していませんが、2000年以降だけでも、「マウスの精子に障害を起こした」「がんの発病率の上昇が統計的に認められる」などの実験結果が報告され、ダイエット飲料のアスパルテームが女性の早死と関連しているとも報じられています。

 これらには反論も出されていますが、「疑わしきは摂らない」の予防原則に立って、清涼飲料水をはじめ、アスパルテームの添加された飲食物は避けるべきでしょう。(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)

●郡司和夫(ぐんじ・かずお)フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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引用元:ビジネスジャーナル

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