『あなたには帰る家がある』がトンデモナイ!もはやドラマ超越で謎深まるばかり!|マネブ

マネブNEWS:〔2018.08.20〕『この世界の片隅に』が「希少価値の高いドラマ」で 現在の記事数:285222件

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『あなたには帰る家がある』がトンデモナイ!もはやドラマ超越で謎深まるばかり!


『あなたには帰る家がある』公式サイトより

 中谷美紀主演の連続テレビドラマ『あなたには帰る家がある』(TBS系)の第6話は18日に放送され、平均視聴率は前回より0.1ポイント下がって7.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)だった。第7話は25日に放送される。

 第6話は以下のような展開だった。

 夫の茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)に浮気を悟られたにもかかわらず、綾子(木村多江)は佐藤秀明(玉木宏)へのアプローチをやめようとしなかった。ある日秀明と真弓(中谷)は、娘の麗奈(桜田ひより)にまで綾子が接近していることを知る。このままではまずいと思った秀明は綾子と連絡を取り、もう二度と家族に近寄らないでほしいと懇願する。「あなたのこと、愛してません」と土下座して謝る秀明を前に、綾子は絶望したかのような表情を浮かべて静かに涙を流した。

 翌朝、平和を取り戻したかに見える佐藤家に、突如として綾子が乗り込んできた。何も知らず、ケーキを届けに来てくれたと無邪気に喜ぶ麗奈に、綾子は「自分と秀明は愛し合っているから、これからは自分をママと呼んでほしい」と語り掛ける。秀明と真弓は2人がかりで綾子を外に追い出そうとするが、まさに玄関から押し出そうとしたその時、綾子を追ってきた太郎が玄関口に現れた。妻を寝取った秀明をなじりながら、「殴らせろ」と襲い掛かる太郎。もみあっているうちに秀明は外の階段から転落し、そのまま入院する事態になってしまう。しばらくして退院してきた秀明を家に迎え入れた真弓は、離婚を切り出した――。

 何度も書くようだが、役者たちによる真に迫った演技がとにかくすごい。4人それぞれが台詞回しから動き方、表情の細かい変化や目の動かし方までまさしく全身で役になり切っており、ドラマであることを忘れるほどリアルだ。

 具体例を挙げれば枚挙にいとまがないが、「ママって呼んでね」と麗奈に語り掛ける綾子の妄想に取りつかれたような目付きは本当に怖かったし、そんな綾子の顔を両手で挟み込んで、「目覚ませって」といきり立った表情で説得を試みる真弓は実にかっこ良かった。一方で太郎から逃げ回る秀明は実に情けなく、その様子を見ていた真弓が夫の一大事なのに「やれやれ……」という冷めたような目で見ていたのも印象的だった。

 キャスティングにもさまざまな大人の事情が働く今どき、主要キャスト全員がとんでもない演技力を見せつけてくれ、しかもそれが互いに火花を立ててぶつかり合うとは、なんとぜいたくなドラマなのだろうか。ドラマ好きにもさまざまなタイプがいると思うが、役者の演技に注目してドラマを観るタイプの人は、今からでも遅くないからぜひ本作を見ておくべきだ。

 役者の演技には何の不満もないが、脚本には少々不満も残った。いくつかあるなかで、今回は一点だけ、「綾子が何をどう言われても『秀明さんが好き』の一点張りであること」について触れたい。ある程度までは、「いくら言っても話が通じないホラー感が表現されていておもしろい」と思ったが、途中から違和感を覚えてしまった。

 本当に思い込みがひどくてまったく話が通じないのなら綾子の行動も納得できるのだが、実際には何度も別れを告げられており、そのたびに涙を流したりして少なからずショックを受けているように見えるからだ。だが、次に会う時は何事もなかったかのようにリセットされ、「秀明さんが好き」と言い続ける。これでは、壊れた人というよりも単に記憶をなくしている人に見える。もし綾子の異常さを描きたいのなら、そのあたりをもう少し考えてほしかった。

 ただ、綾子にはまだ秘密が隠されている可能性がある。太郎と綾子の一人息子・慎吾(萩原利久)は以前の回で、「うちは普通じゃないから」と麗奈に向かって意味ありげな台詞を吐いたが、これが何を意味しているのかはまだ回収されていない。慎吾は別の時にも綾子に向かって「もうこういうのやめたら」と暗に浮気癖をとがめるような発言をしたが、今回描かれた綾子と太郎の会話を見る限り、綾子が浮気をしたのは今回が初めてのようだ。「これが初めての浮気」というのが嘘なのか、あるいは綾子の言う通り浮気は初めてで、そのほかに慎吾が示唆した、なんらかの秘密があるのか。謎は深まるばかりだ。

 正直言って、ストーリー自体は今回がクライマックスのように思えるし、全10回だと仮定してあと4回も描くことがあるのだろうかという気はする。一度は離婚を決意した佐藤夫妻が結局、元のサヤに戻るというお決まりのストーリーになるとすれば、蛇足になってしまう危険性もある。とはいえ、ストーリーはどうでもいいから、この4人の演技をもっと見たい、と思わせる魅力がこのドラマにはある。(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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引用元:ビジネスジャーナル

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