『西郷どん』ツッコミどころ満載のダメ脚本……と思わせて、絶妙な大どんでん返し!|マネブ

マネブNEWS:〔2018.02.23〕俳優の大杉漣さん66歳、急性心不全で死去宿泊先で 現在の記事数:256849件

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『西郷どん』ツッコミどころ満載のダメ脚本……と思わせて、絶妙な大どんでん返し!


『西郷どん』公式サイトより

 鈴木亮平が主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』の第6回が11日に放送され、平均視聴率は15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。前回よりは0.4ポイントダウンしたが、依然として好調に推移している。

 相撲対決で藩主の島津斉彬(渡辺謙)を投げ飛ばした西郷吉之助(鈴木)は牢屋に入れられてしまうが、謎の先客(劇団ひとり)がいた。吉之助は言葉の通じない先客と意思を通わせようと試みるが、そこに突然、男の命を狙う刺客が現れる。吉之助は男を助けて脱獄し、西郷家にかくまった。

 西郷家に温かく迎えられた男は心を打たれ、自分は土佐出身の万次郎だと打ち明ける。遭難してアメリカの捕鯨船に助けられ世界中を回ったが、母に会いたくなって日本に帰ってきたのだという。

 それを聞いた斉彬は万次郎を招き、アメリカの事情について教えを請う。そして、彼の助けを得てさっそく蒸気船づくりに着手した――という展開だった。

 後に、「ジョン万次郎」として世に知られるようになる中濱万次郎を軸に、ストーリーを展開した第6回。琉球に上陸した万次郎が薩摩藩の取り調べを受けたことや、斉彬が彼から異国の知識を学んだことは事実であり、おおむね史実に忠実な、手堅くまとめた回だったといえる。

 前半は吉之助が投獄された理由もよくわからず、いくらでも殺そうと思えば殺せるのに刺客1人だけで万次郎を暗殺しようとする藩の企ても理解できず、吉之助が万次郎を連れて堂々と脱獄して家に帰る場面に至っては、あり得なさすぎてあきれてしまった。「やはり、今回の大河は話が適当すぎてひどい」と書かざるを得ない……などと考えながら視聴していたが、良い意味で裏切られた。

 吉之助は藩主に相撲で勝ってしまったから投獄されたわけではなく、あたかもそれが原因で投獄されたように見せかけて、実は謎の男の正体を聞き出せとの密命を帯びて牢に入っていたのだ。刺客が襲ってきたのも“やらせ”だった。道理で、牢を破って家に帰った吉之助を役人が探しに来る気配がなかったわけだ。

 前半で大きなツッコミどころをわざとつくっておいて、後半でどんでん返しをしてきた今回の脚本には、「やられた」という思いでいっぱいである。もちろん、吉之助とジョン万次郎が牢屋の中で会っていたという部分は創作だが、相撲大会からの流れとしては、それほど不自然ではない。むやみに吉之助ばかりに手柄を持たせる展開にならず、その陰には西郷家の人々の温かなもてなしや、大久保正助(瑛太)の助けがあったことをきちんと描いたバランス感覚も良かった。

 その反面、やはりというべきか、恋愛パートはどうにも蛇足感が否めない。好きな者同士が思いを伝えて結ばれる「ラブ」の概念を万次郎から聞いた正助は、「吉之助に思いを伝えるように」と糸(黒木華)の背中を押す。すでに嫁入りが決まっている糸は、子どもの頃から好きだったと吉之助に伝え、さっぱりした顔で嫁いでいった。

 この場面には、正助はずっと糸に思いを寄せていて、吉之助も糸は正助が好きに違いないと勘違いしていたという背景があるのだが、この設定は今のところ特にストーリーに絡んでいない。

 吉之助の最後の妻になる人物であるとはいえ、初回からの謎の「糸推し」は少々不自然な程度に目に付く。脚本の中園ミホ氏は、どうしても恋愛パートを描きたいのか、あるいは歴史の流れの中に女性を必ず登場させたいのか、まだわからないが、もしそのどちらかあるいは両方が今後も貫かれていくとしたら、少々心配ではある。(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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引用元:ビジネスジャーナル

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