「2018年の10大リスク」の正しい読み方トランプ大統領は、もはやリスクではない!?|マネブ

マネブNEWS:〔2018.09.23〕吉永小百合、三田佳子、岩下志麻もゾッコンだった  現在の記事数:286376件

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「2018年の10大リスク」の正しい読み方トランプ大統領は、もはやリスクではない!?


2018年のキーワードは、米中関係。だがトランプ大統領は、もはやリスクではない?(写真:Rise / PIXTA)

2018年は日米とも株価好調で始まった。相場格言に「犬は笑う」とあるが、本当に笑っている人が多そうな戌年の始まりである。

市場は「悪乗り」のしすぎ?この連載の記事はこちら

ただし「ちょっと悪乗りしてるんじゃないか」てな気もする。たとえば朝鮮半島では、この1週間で南北対話が急速に進んでいる。アメリカのドナルド・トランプ大統領までもが、「北との対話を歓迎する」などと言いだした。この発言を受けて、「とりあえず平昌で『オリパラ』やってる間は、軍事オプションはないよね」「だったら、3月中旬まではリスクオン継続でいいよね」てな連想が、市場で広がっているようだ。

そんなことを言っても、3月下旬に米軍が「それではこれまで延期しておりました米韓合同軍事演習を始めます」と言い出した瞬間に、北朝鮮が「話が違う」とか何とか言い出して、挑発行為を再開するのではないか。それで再び軍事的緊張が高まる、といった展開が今から目に浮かぶ。つまるところ南北対話は時間稼ぎにすぎず、北朝鮮は「北米大陸に届くICBM(大陸間弾道弾)の完成」にまた一歩近づいてしまう。過去にわれわれが何度も目撃したような茶番を、またまた繰り返すのではないか。しみじみ彼らは力の論理には素直に反応するが、善意に基づく互恵の精神などは期待できないのである。

こんなふうに、地政学リスクが渦巻く2018年をいかに乗り切っていくか。年明け早々、コンサルティング会社のユーラシアグループが、「今年の10大リスク」を発表している。毎年出回るこのリストと、同グループを率いる政治学者イアン・ブレマー氏のことは、ご存じの方が多いだろう。ただし現物を読んでいる人はそんなに多くないと思う。PDFファイル25ページの読みやすいリポートなので、ダウンロードしてみることをお勧めする。

今年は冒頭からこんなことを言っている。

LET'S BE HONEST:2018 doesn't feel good. (正直に言おう。2018年はイヤな感じだぜ)

景気はよくて株価が上がっても、人々の意見は二分され、政府は統治ができなくなっている。そして国際秩序は解体しつつある……と嘆き節が続く。「経済の人たちは、今の政治のひどさがわかってないんじゃないの?」てないら立ちが募っているようだ。

2018年は米中関係が軸になる

今年の10大リスクのラインナップは以下のとおり。著者による翻訳もしておこう。

Top Risks for 2018① China loves a vacuum(力の空白を歓迎する中国)② Accidents(偶発的な惨事)③ Global tech cold war(米中ハイテク冷戦)④ Mexico(メキシコ)⑤ US-Iran relations(米イラン関係)⑥ The erosion of institutions(空洞化する体制)⑦ Protectionism 2.0(進化する保護主義)⑧ United Kingdom(英国)⑨ Identity politics in southern Asia(南アジアのアイデンティティ・ポリティクス)⑩ Africa’s security(アフリカの安全)Red Herrings: Trump White House, Eurozone, Venezuela(リスクもどき:トランプ政権、ユーロ圏、ベネズエラ)

いろんな読み方ができるのが、このトップ10リストの良いところ。筆者の場合、「今年は米中関係が軸」と解釈した。競馬式に言えば、①―③―⑦の3連複といったところか。

冒頭、①が意味するところは、トランプ政権下のアメリカがどんどん内向きになって、世界にぽっかりとできた「真空」に、中国がするすると進出して空白を埋めている。同レポートはさらに、「中東や中南米では、すでにアメリカよりも中国に魅力を感じる、という国が増えている」ことを指摘する。すなわち、アメリカはソフトパワーでも中国に劣後しつつあるということだ。

③は、その米中が展開しているハイテク開発競争を取り上げている。AI(人工知能)だのビッグデータだのといった世界は、当然、アメリカの独り勝ちなのかと思ったら、スパコンやロボット開発は中国も進んでいるし、何よりネットユーザーが7億7000万人、スマホ支払い人口が5億5000万人という「規模のメリット」を有している。つまり、ハイテクでも中国は侮りがたし、ということになる。

⑦の「進化する保護主義」という指摘も面白い。以前であれば、保護主義とは輸入関税をかける、数量制限をするといった単純な手口がほとんどであった。それがだんだん巧妙になり、政府補助金や現地部品の調達要請、さらにはハイテク製品のデータを政府に提出させる、といった新手法が使われるようになっている。経済摩擦もどんどん高度化しているわけで、これまた今年は米中間の通商摩擦が大きな問題になりそうだ。

こんなふうに、国際秩序の中心がアメリカから中国にシフトするなかで、②にあるようなアクシデント(偶発的な惨事)――たとえばサイバー攻撃や北朝鮮、シリアなどの軍事衝突、大規模テロなど――が起きたときの対応は非常に難しいものになる。

「トランプ政権」は、実はリスクではない?

トップ10リストの最後には、いつも番外編がついている。「リスクのように見えて、実はそうでもないもの」として、「トランプ政権」が挙げられている。

すなわち、ホワイトハウスは今年も迷走するだろう。強い大統領でも、なかなか仕事ができないのがアメリカ政治。まして基盤の弱いトランプ大統領は、中間選挙もおぼつかない。②で指摘したような「アクシデント」があれば、それこそ皆が苦労するだろう。それがなければ、ロシアゲート捜査の進展に伴う混乱が待っている。ただしそれで政策が動くわけじゃないからね、とほとんど匙(さじ)を投げるような結論になっている。何しろ今のワシントンでは、『Fire and Fury』(炎と憤怒)という内幕暴露本が評判になっている。「2016年選挙の開票日、トランプ陣営はドナルド本人も含めて誰も勝利を予想していなかった」てな話は、「ああ、やっぱりね」であったけれども、「(トランプ政権の初代国家安全保障担当補佐官を務めた)マイケル・フリンが選挙期間中にロシアとの不法行為に手を染めたのは、『どうせ負けるから問題ない』と思っていたから」という指摘には、思わずひざを打った。

あるいは、「ホワイトハウスのベッドでチーズバーガーを食べながら、3台のテレビを同時に見ている」という大統領の日常描写は目に浮かぶようだが、「マクドナルドを愛好するのは、大量消費製品で暗殺のおそれがないから」との解説にも得心がいった。

2018年も、われわれはこの大統領とお付き合いしなければならない。これでは世界中でリスクが高まるのも無理はあるまい。最近しみじみ思うのだが、ドナルド・トランプ氏の本質は「不動産王」でも「ポピュリスト」でもない。ましてや「白人至上主義者」でもない。「驚異の視聴率男」なのではないだろうか。

トランプ氏は、「アプレンティス」というリアリティTVのホスト兼特別プロデューサーとして、2004年から10シーズンにもわたって破格の成功を続けてきた。視聴率を維持するためには、必ずしも視聴者に好かれる必要はない。嫌われてもいいから、つねに話題を提供し続けなければならない。無関心こそが、最大の敵なのだ。実際のところわれわれは、「なんて低俗な番組なんだ!」などと文句を言いつつ、よく見ているではないか。

かくしてアメリカ大統領の「炎上商法」に乗せられて、われわれは怒ったり笑ったりしながらこの1年を過ごしてきた。今年もたぶん同じことが繰り返される。といっても、「トランプ劇場」に対して無関心でいることは難しい。

差し当たって次はスイスのダボス会議に乗り込んで、またまた大ひんしゅくのドラマを演じてくれるだろう。皆さま、心の準備はよろしいだろうか?

最後は恒例の競馬コーナーだ。週末は京都2400m芝のサラ系4歳上オープンのハンデ戦、日経新春杯(1月14日、京都競馬場11R、G2)が行われる。

遅咲きの6歳馬「パフォーマプロミス」に肩入れする

あまり多くない頭数(12頭予定)の中に、ちょっと狙ってみたい馬が居る。その名はパフォーマプロミス。

すでに6歳馬だが、キャリアはまだ11戦。体調面で不安を抱え、3歳9カ月でようやくデビューした。「スーパー未勝利戦」(毎年秋に各地で行われる、未勝利の3歳馬の中で一定の条件を満たした馬だけが出られるレース。ここで勝てないとJRA登録の競走馬は引退、地方などへの転厩など、難しい立場に追いこまれる)を勝って、そこから3連勝。その後はしばらく我慢のレースが続いたが、直近の5レースは1着―2着―2着―3着―1着と長距離戦でしぶといところを見せている。

今回、とうとう重賞レースに出場するところまで手が届いた。こういう晩成タイプ、人間でもときどきいるよね。つい肩入れしたくなるじゃないか。

例年の日経新春杯は、元気のいい4歳馬が制することが多い。しかるに今年の4歳馬は牝馬のリカビトスの1頭のみ。だったら6歳馬でも、キャリア的には若いパフォーマプロミスで勝負してみよう。鞍上は騎乗停止明けで、勝利に飢えているはずのミルコ・デムーロ騎手。斥量(きんりょう)も54キログラムと恵まれている。

ここは単複併せた応援馬券を買って、遅咲きのステイゴールド産駒の重賞初勝利を祈ってみることにしよう……と思ったら、似たようなことを考えている人が結構多く、意外と人気になっているではないか。ギャンブラーとしては、それはちょっと困る。でも、今週末は素直に好きな馬を応援してみることにしよう。これも競馬だ。

マネマガ
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引用元:東洋経済オンライン

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