G20閉幕 「反保護主義」削除 決裂回避へ異例の文言調整|マネブ

マネブNEWS:〔2018.01.24〕23日の債券市場見通し=金融政策決定会合、黒田総 現在の記事数:255066件

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G20閉幕 「反保護主義」削除 決裂回避へ異例の文言調整


 ドイツ南西部バーデンバーデンで18日まで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は「反保護主義」や「難民支援」「温暖化対策」の文言が見送られた声明を採択して閉幕した。声明文をめぐり保護主義に反対する国々と「米国第一」を掲げるトランプ米政権との間でぎりぎりの攻防が行われ、最後は米側に押し切られる形となった。ただ、国内の市場関係者らは今回の結果を冷静に受け止めており、連休明け21日の東京金融市場への影響は限定的との見方が強い。

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 ■貿易問題、首脳会議までに結論

 G20は従来、「あらゆる形態の保護主義に対抗する」との合意を確認してきたが、今回は盛り込まれなかった。背景には、トランプ政権が貿易赤字の解消に向けて自国に「公正な」貿易を主張し、表現変更を要求したことがある。

 ◆米に主要国反発

 ただ、これに複数の主要国が反発、最終日の18日まで文言調整がずれ込んだ。声明では「経済への貿易の貢献度を高めるよう取り組む」と言及するにとどまった。貿易に関する議論は、7月の首脳会議までに決着することを目指す。

 ムニューシン米財務長官は閉幕後の会見で、「自由で公正な貿易が重要」と強調。一方、議長国ドイツのショイブレ財務相は貿易の議論を「複雑だった」と振り返った。フランスのサパン財務相は「満足できる結論に至らなかったのは残念だ」との声明を出した。

 声明では、難民支援や温暖化対策に関する文言も削られた。トランプ大統領はイスラム圏6カ国から入国を規制する新たな大統領令を打ち出し、地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」離脱も主張している。

 為替政策はこれまでの声明を踏襲し、過度な相場変動は望ましくないとの共通認識や「通貨安競争の回避」を明記。相場の急変動を防ぐためには介入も容認されるとする日本と、通貨安誘導を批判する米国の双方に配慮する形となった。

 共同声明をめぐる文言調整をめぐっては、保護主義的な動きを強めるトランプ政権と、それを阻止したい中国を中心に各国が対立する異例の事態となった。決裂のイメージを避けるため、最後は「経済への貢献を高める」と穏当な表現に落ち着かせるのが精いっぱいだった。

 「言い回しの議論はしたが、まとまらなかった。結果的に今の表現に落ち着いた」。財務相同行筋は、今回の共同声明の貿易政策をめぐる文言について、調整過程をこう振り返った。

 あまりにも交渉がまとまらず、貿易に関する文言全体を削るという選択肢もあったという。だが「何も書かないと、G20が決裂したというイメージでとらえられかねない」と懸念。「貿易分野での協調関係を崩さないようにしようという意志を示すために一文を入れた」と明かした。

 ◆米中対立が先鋭化

 為替をめぐる話し合いで最大の障害となったのが、米中対立の先鋭化だ。

 中国やドイツなどに対する巨額の貿易赤字の解消を目指す米国は、輸入への課税を強化することなどを検討。これまでのG20合意でうたわれてきた「保護主義への対抗」は容認しがたく、ムニューシン財務長官は、会議で削除を求めて譲らなかった。

 これに中国は反発。中国の通信社、中国新聞社によると、中国の肖捷財政相は「G20メンバーはグローバルな貿易や投資を促進し、断固として保護貿易に反対すべきだ」と主張した。

 麻生太郎財務相は「米国にも中国にも、いろいろ意見はあり、一生懸命話していたという感じはあった」と語った。ブルームバーグ通信によると、カナダのモルノー財務相は「米国勢の行動は、新政権ならどこでもやることだ。自分たちの眼鏡で文言を読むという行動だ」と指摘した。

 今回の会議で議論の折り合いは付かず、7月に独ハンブルクで開催される首脳会議までに結論を探ることになった。ロイター通信によると、欧州連合(EU)欧州委員会のモスコビシ委員は「最善の会合ではないが後退は避けた。ハンブルクで文言が調整されるよう望む」と首脳会議へ期待を示した。

 一方、麻生氏は「反保護主義」の記述の扱いをめぐり、「『毎回同じことを言うな』と言われ、次に言わなかったら『なぜ言わないんだ』と言われる程度のものだ。トランプ氏が言っているのを保護主義だと思ったことはない」と述べ、過剰な反応を牽制(けんせい)した。(バーデンバーデン 中村智隆)

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引用元:YAHOOニュース

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