『高嶺の花』石原さとみと峯田の朝食シーンに涙が止まらない…今年連ドラで一番の感動|マネブ

マネブNEWS:〔2018.07.20〕19日の債券市場見通し=下げ渋りの展開、日銀オペ 現在の記事数:262900件

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『高嶺の花』石原さとみと峯田の朝食シーンに涙が止まらない…今年連ドラで一番の感動


石原さとみ

 今クールの連続テレビドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)の第1話が11日、放送された。

 華道の名門「月島流」本家の令嬢、もも(石原さとみ)はある日、自転車を飛ばして公園に向かい、到着して吉池(三浦貴大)を見つけると、笑顔で手を振る。デートの待ち合わせかと思いきや、そこに一人の若い女性が現れ、吉池の元に駆け寄る。怪訝な顔をする吉池。笑顔を失ったももの元に2人の警官が近寄ってきて、警察署に連行される。

 実は半年前、ももは吉池との結婚式当日、吉池から浮気相手を妊娠させてしまったと告げられ、結婚が破談になっていたのだが、吉池のことが忘れられないももは、吉池につきまとい行為を繰り返していたのだった。

 警察から釈放されたももは、再び自転車に乗って帰宅途中、向かいから来た自転車を避けようとして川に落ちてしまう。泥だらけになったももは、とある商店街で見つけた「サイクルショップ・カザマ」に壊れた自転車を持ち込み、修理を依頼し、店主の風間直人(峯田和伸)にぶっきらぼうに着替えの服を貸してくれとお願いし、服を借りてそのまま帰宅する。

 結婚破談のショックでほぼ引きこもり状態のももを心配した、父親で月島流家元の市松(小日向文世)はももを呼び出し、「別の相手を見つけることはできないか? 新しい恋をしてみるんだ。深く心が傷ついたんだ。リハビリテーションだよ」とアドバイスする。ももがその提案をバカにすると、市松は「優しければ誰でもいい。徐々に癒やされ、元に戻ることもできる」「その時は、(相手を)捨ててしまえばいい。“かわいそう”をバトンしなさい。お前が持っていちゃいかん。その罪悪感もひっくるめて、立ち直れる。芸術家とはそういうものだ」と諭す。

 ももの妹のなな(芳根京子)も、ももを心配して遊園地に誘い出し、食事をしていると、今度ななが月島流の「卯月会」で全国の師範集めてデモをする話題となり、ももは「本来、お家元がする大切な行事。次期家元としてのお披露目となる」と励ますが、自信のないななは自分には無理だと取り乱す。それを受けてももは、自分は結婚破談のショックで自律神経に異常が出て、味覚と嗅覚を失ってしまったと明かす。そして、自分は月島流を継ぐことができないから、ななには家元になってもらわなければならないと言う。

 後日、ももは借りていた着替えを風間に返そうと「サイクルショップ・カザマ」を訪れると、風間は、友人の田村や原田たちが“バルーン”と呼ぶ胸の大きな子持ち女性とお見合い中だった。そのままももは、風間、風間を「ぷーさん」という愛称で呼ぶ田村と原田と一緒に、溜まり場のスナック喫茶でママの今村も交えて談笑していると、“学年で4番目くらいの美人”“ワンチャン(=ワンチャンス)あると男に思わせるタイプ”だとからかわれ、腹立たしくも笑ってしまう。

 数日後、ももは修理が終わった自転車を引き取るために再び風間の店を訪れ、スナック喫茶に行くと、そこには先日と同じ顔ぶれが揃っている。彼らに気を許したももは、自分がバツイチだと明かし、風間たちから促されるかたちで結婚破談の顛末を語ると、風間はボソッと「いい女だ」と言い、ももにこう語りかける。

「だって、相手を嫌えない。憎めないんですよね。そうできたら楽なのに」「自分が傷つけられたとき、怒る人と、哀しむ人がいます。怒る人は、憎む人です。自分を棚に上げて。哀しむ人は、愛の人です。静かに、ただ時を止めて哀しみます。愛してたら、憎めないんです。あなたのように。それは、ちゃんと愛がある、いい女なんです」

 その言葉を聞いて涙するももをみんなが励まし、そのまま飲み会になり、酔いつぶれたももが翌朝目覚めると、風間の家の布団の上に寝そべっていることに気がつく。起きたももが居間に行くと、風間は朝食の支度をしている。前日のことは全然覚えていないというももは、風間と2人でちゃぶ台を挟み、朝食を食べることに。すると、ももは失っていた味覚と嗅覚を取り戻し、泣きながらご飯を食べる。

 そして「卯月会」当日、ななは緊張のあまりデモの途中で立ちすくんでしまい、代わりにももがデモを務め、無事成功させるところまでが放送された。

ラスト直前の珠玉のシーン

 第1話を見た感想としては、ストーリーも単調で、ドラマとしては退屈だといえるだろう。

 ただ、極論を言えば、このドラマは物語や展開はどうでもよく、ドラマ全体が石原さとみのPV(プロモーションビデオ)だと思って見るべきだろう。基本的にはほぼ全シーン、石原が出ずっぱりなのだが、「サイクルショップ・カザマ」の2階で肌着姿で悲しげに立ちすくむ石原、結婚破談の哀しみや風間たちの励ましで泣く石原、スナック喫茶で無邪気に笑う石原、凛とした佇まいで「卯月会」のデモに挑む石原など、女性の私から見ても、すべてが美しく、ずっと眺めていたい気がする。

 そして一番の見どころが、ラスト直前、ももと風間が2人で朝食を食べるシーンだ。

 朝日が差し込む古ぼけた狭い居間で、ジャージ姿のももは風間とちゃぶ台を挟んで、あぐらをかいて床に座り、「いただきます」と言って食器を手にする。

 物憂げな表情のももがお味噌汁の入ったお椀を顔のところに近づけると、ももはそのまま静止し、涙目になる。そしてエルビス・プレスリーの『ラブ・ミー・テンダー』が流れ始め、ももはゆっくりとお味噌汁をすすり、自分が味覚を取り戻した嬉しさのあまり、下を向いて“ホッ”とため息をつく。向かいでは風間が熱心に納豆をかき回している。そのままももは、涙を流しながら、おいしそうに食事を食べ、2人はゆっくりと会話をかわす。 風間「さっき、ミチヨさん、お見合い仕切ってくれた、おばさん」 もも「(お見合い相手との交際を)OKしたの?」風間「断られた。断られました、むこうに」もも「“バルーン”に? そう。残念ね、ふふふ……。あははは……」(泣きながら笑うもも)風間「そうですね」もも「“バルーン”。あははは……」(さらに笑うもも)もも「ねー、ぷーさん」 (吹き出す風間)もも「もしかして、私に“ある”とか思ってる?」風間「ん?」もも(ちゃぶ台の下で足を前に伸ばし、風間の足を突きながら)「ワーン、チャーン」風間(ジョークだと思い、笑う風間)

 超ウルトラにベタなシーンなのだが、『ラブ・ミー・テンダー』が流れた瞬間から、号泣してしまった。美しすぎる石原と、納豆をかき混ぜながら無愛想にボソボソとしゃべるブサイク過ぎる風間が織りなす、ほんの数分の2人の会話劇を見ていると、理由はよくわからないのだが、そのあまりの美しさに、涙が止まらなくなってくる。おそらく脚本家は、このワンシーンをつくりたいがために、このドラマを書いたのではないかと思えるほど、素晴らしい。私が今年見た全ドラマのシーンのなかで、ベストに素晴らしい気がする(そして石原の演技は、まさに神がかりだ)。

 開始から50分くらいのところから始まるこのシーンを見るためだけにでも、このドラマは見る十分に価値があると思うので、ぜひ見逃した方は見ていただきたい。

 あっ、ちなみに、変な前衛的な華道家を演じる千葉雄大がミスキャストなのは、ちょっと残念といえば残念な点だろう。どうでもいいけど。(文=米倉奈津子/ライター)

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引用元:ビジネスジャーナル

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